写真とは、自分自身と自分の文化的環境を認識する行為である。フランコ・フォンタナは、60年にわたるキャリアの中で、目に見えないものを撮影し、フレーミングによって、現実から抽象され、表現される対象から解放された「もうひとつの」イメージを定着させることに成功してきた。幾何学、プロポーション、構図によって、彼は徐々に、言語的統一とその形式的表現であるイメージに変換された概念的統合を達成することができた。今日、流動化する社会の危機は、アーティストに「目には見えない」新たな領域を探求する機会を与え、「nu 」、スタイルの一貫性とアイデンティティを維持しながら、視覚的な視野と図像構造を広げている。統一が差異の混成から生まれるとすれば、差異が生まれるのは統一そのものの肯定からであり、概念的なものと形式的なもの、不可視なものと可視的なものを常にバランスさせるシステムにおいてである。

Invisible』は、100点以上の写真を収録した168ページの写真集で、綿密なアーカイブ・リサーチの結果、未発表の写真が多数収録されている。最も実験的なリサーチから、表現の自由を示す最も親密な証言まで、そのすべてが、フランコ・フォンタナを国際的に有名にした比類なきスタイルが生まれる土壌を形成している。現実を超えた、主観的解釈に属する内的空間を探求したい人、まだそこにないイメージを探しに行く人、写真家の目の感性だけが捉え、ユニークで再現不可能なショットに変換することができる人。このようにして、目に見えないものが突然目に見えるようになるのだ。